小松茂美（こまつしげみ） 作品買取

1925年山口県岩国市生まれる。1938年、広島の旧制崇徳中学校に進学し、1942年旧制山口県立柳井中学校を卒業。1951年上京、私淑していた源氏学者池田亀鑑のもとで、学問への姿勢と研究方法を学ぶ。1953年東京国立博物館学芸部美術課に就職する
1961年大著『後撰和歌集 校本と研究』を完成し、『後撰和歌集』の本文研究の基礎を整えるとともに、写本の筆跡の科学的分析方法を開発する。その後1966年、『平安朝伝来の白氏文集と三跡の研究』では、日本各地現存する『白氏文集』の写本の断簡を徹底的に調査し、日本における『白氏文集』の受容と漢字の書の歴史に新しい光を当てた。
1973年『平等院色紙形の研究』で、「古筆学」という新しい学問を提唱する。1976年『平家納経の研究』では、古筆学の方法を駆使して、「平家納経」の研究を集大成し、その美術史的位置と歴史的背景を明らかにした。 1986年東京国立博物館を退官後、古筆学研究所を設立。2001年研究に専念するため、古筆学研究所を閉じる。
書や書状、写本、絵巻物、奈良絵本などの詳細な研究と、その基礎資料集成において、日本の人文科学の金字塔を打ち立てた。その後も旺盛な研究活動を続け、書道史・美術史・工芸史・国文学・書誌学・仏教学・歴史学などを総合する「古筆学」を樹立した

著作に旺文社『小松茂美著作集』全33巻や講談社『古筆学大成』全30巻、『平安時代倭絵の探求 法華経冊子の研究』などがある

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