谷崎 潤一郎（たにざき じゅんいちろう） 作品買取

明治19年(1886年)、東京市日本橋区蛎殻町(現東京都中央区日本橋人形町)に生まれる。阪本尋常高等小学校、府立第一中学校、第一高等学校を経て東京帝国大学文科大学国文科に進学するも後に退学する。在学中、第2次『新思潮』を創刊し小説「刺青」などを発表する。その作品は永井荷風などの賞するところとなった。その後、『刺青』『恋を知る頃』『悪魔』『お艶殺し』『人魚の嘆き』『近代情痴集』『異端者の悲しみ』などを刊行する。大正12年(1923年)の関東大震災以後は関西に移住し執筆活動を行った。『痴人の愛』『蓼喰ふ蟲』『盲目物語』『春琴抄』『武州公秘話』『細雪』などの小説のみならず、『摂陽随筆』『陰翳礼讃』『文章読本』など随筆、評論、戯曲も多く発表している。また源氏物語の現代語訳も行っており、与謝野晶子の現代語訳とともに広く知られている。谷崎潤一郎の作品は、芥川龍之介、佐藤春夫、江戸川乱歩、三島由紀夫など同時代や後世の作家にも大きな影響を与えた。昭和40年(1965年)、入院していた病院から退院するも、同年7月心不全等のため逝去。その遺骨は京都の法然院や豊島区の慈眼寺に納められている。

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