永井 荷風（ながい かふう） 作品買取

本名、永井壮吉。明治12年(1879年)、東京都小石川区金富町(現文京区春日)に生まれる。広津柳浪の門下に入り、巌谷小波などと交流を持つ。明治35年(1902年)から翌年にかけ、『野心』『地獄の花』『夢の女』『女優ナナ』を刊行する。明治36年(1903年)、父の意向で渡米し、日本大使館や横浜正金銀行に勤める。また、この時期にフランス語を学ぶ。数年後、フランスに渡り、モーパッサンなどの旧跡を巡るとともに西洋音楽に親しむ。この頃、『海潮音』の作者として知られる上田敏と知り合う。帰国後、『あめりか物語』や『ふらんす物語』を発表し、新進作家として注目される。因みに、博文社より刊行された『ふらんす物語』は、発売と同時に発売禁止本となり現在でも稀覯本として高価な本となっている。明治43年、森鴎外と上田敏の推薦で慶應義塾大学文学部の教授となり三田文学を創刊し、後に訳詩集『珊瑚集』を発表する。その後、江戸戯作者の作品に親しみ、花柳界を題材とした作品を発表するようになる。以後の刊行本には『腕くらべ』『おかめ笹』『雨ショウショウ』『下谷叢話』『つゆのあとさき』『ひかげの花』『墨東奇譚（ボク東綺譚）』などがある。大正6年(1917年)から書かれた断腸亭日乗は近代日記文学の白眉として名高い。昭和34年(1959年)、胃潰瘍により逝去する。その孤独な死は新聞等で大きく報道された。
現在も人気の作家で『ふらんす物語』など稀覯本や草稿、原稿、色紙、書簡（手紙）など直筆物は高価買い取り致します

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