零度のシュルレアリスム、ほか新入荷

至高の愛

『零度のシュルレアリスム』齋藤哲也/著 2011年 水声文庫

 シュルレアリスムが話題となるときに議論されてきた「問い」のような言葉が各章のタイトルとなっているが、本書の目的は、これらの問いに答えを探すことではなく、このような問いのまわりにこれまで展開されてきた議論の地平をズラしていくことに向けられている。シュルレアリスムの「わからなさ」、二者択一的な選択に答えることなどない、どっちつかずのあいまいさと優柔不断、これがおもしろさの秘密と考える。

シュルレアリスムをめぐる“7つの謎”を、多数の図版と共にシュルレアリスムをアップデートする。 

 

『至高の愛 アンドレ・ブルトン美文庫』松本完治/編訳 2002年 エディション・イレーヌ

 21世紀になおも新鮮味を増すブルトンの著作の中から、晩年の名篇「ポン-ヌフ」など三篇を厳選して収録。併せて彼の言葉の「結晶体」を編み、閉塞した現代に人類の生きざまの真価を問う。

 

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