2001年 天野知香 ブリュッケ
本書は19-20世紀のフランスにおける芸術をめぐる事象を「装飾的」という概念からとらえ直した1冊です。装飾と芸術は分かちがたく結びつき、芸術に付随し、時には拒絶され、溶け合うこともなく、また寄り添っていたりとお互いに切り離せない概念だと著者はいいます。モリスらの装飾芸術振興運動やアンチミテ、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、キュビスムやマチスなどを検証し、フランス芸術の位相に迫ります。
『装飾と「他者」ー両大戦間フランスを中心とした装飾の位相と「他者」表象』や『マティス 「装飾」が芸術をひらく』などの著作を持つ美術史家・天野知香による1冊。「装飾」という違った角度から美術を捉える視点は鑑賞を豊かにすることまちがいありません。
