2012年 本田和子 青弓社
「女学校」は明治時代によって用意された若い娘たちの近代化装置であり、未来への登竜門でもまた家郷に迎えられる余地もない中途半端な娘たちの「溜まり場」であった。容姿装いや小説、少女雑誌などを手掛かりに「宙吊りにされ、特化されて囲い込まれてゆくその経緯を、さながらに生きて」いる女学生の原像を明らかにしていきます。
肩身の狭い歴史をもつ「女学生」という存在の近代史を史観のなかに入れてみてはいかがでしょうか。
本田和子はお茶の水大学学長を務めた児童学者です。児童文化論や児童社会史を専門とし学史上偉大な仕事の数々をのこしました。著書に『子どもたちのいる宇宙』『子どもという主題』『フィクションとしての子ども』『それでも子どもは減っていく』などがある。
