三島由紀夫論集成、ほか新入荷

三島由紀夫論集成

『三島由紀夫論集成』橋川文三/著 1998年 深夜叢書社

 三島作品の中に、常に血なまぐさい「戦争」のイメージを感じ続けた著者。変質過程に生じるさまざまな精神的発行現象のようなものを感じ取り、それを戦中=戦後精神史のドキュメントとして記録したいと望んでいた。三島由紀夫の精神史の究明を通してその生涯と文学の意味を問う。単行本・著作集未収録作品や対談を含めた、初の三島由紀夫論考。

 

『三島由紀夫と橋川文三』宮嶋繁明/著 2005年 弦書房

 橋川は「戦前」の自己を「罪」とし、三島は「戦後」の我が人生を「罪」と処断した。「葉隠」から「死の哲学」とは対極の「生の哲学」を読み取っていた三島。三島と「葉隠」との関わりを最も深い次元で考察していた橋川。敗戦を境界として三島は、はっきりとした意識で時代に逆行し、橋川は、時代に追随することなく引き返す。ふたりの作家は戦後をどのように生きねばならなかったのだろうか。

 

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