阿部良雄訳『ボードレール批評』(ちくま学芸文庫)を入荷いたしました。

ボードレール批評ちくま文庫

1999年 阿部良雄 訳 筑摩書房

シャルル・ボードレールは象徴派の先駆とされるフランスを代表する詩人です。独自の想像力や耽美的な感覚、廃頽的苦悩に満ちた詩集『悪の華』はフランス象徴詩として革新をもたらしました。また現代性を重視した都市生活者の美学は当時としては時代を先取りしすぎたともいわれています。
詩や散文詩だけではなく、ボードレールは卓越した批評家でもありました。本書は批評家ボードレールの全体像を阿部良雄による優れた訳文と注釈によって甦らせています。芸術の伝統性を遮断して現代性を追求した思想やロマン派の巨匠ドラクロワへの傾倒を中心とした美術批評、西洋文学史へ衝撃を与えたポオへの文芸批評、そのほかアフォリズムや書簡など多面的にボードレールの批評家像へ迫ります。

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