平成21年 谷口基 新典社
「異端文学」は1969年より始まる戦前派探偵小説を中心とした怪奇幻想小説ブームのなかで話題へ上り、戦前の幻の作品を各出版社が復刊し、時には奪い合いになるような盛り上がりをみせました。そうした現象を著者は、文学界が正当な評価をあたえず異端へ追いやっていた事実を読者に知らしめることになったといいます。『新青年』、横溝正史、江戸川乱歩、橘外男、小栗虫太郎、山田風太郎ら「異端文学」を通じエンターテイメントの本質を問い返します。近代文学史研究のなかでも稀有な1冊です。
谷口基。『怪談異譚 怨念の近代』『戦後変格派・山田風太郎 敗戦・科学・神・幽霊』『変格探偵小説入門 奇想の遺産』などがある。
