『檀一雄全集』(沖積舎)を入荷いたしました!!
平成4年 沖積舎
檀一雄(1912~1976)は日本の小説家です。『此家の性格』を発表後、尾崎一雄らに認められ、また太宰治や坂口安吾らを知る。佐藤春夫に師事する。芥川賞候補となった『夕張胡亭塾』や妻の死を書いた『リツ子・その愛』『リツ子・その死』、『長恨歌』があり、『真説・石川五右衛門』では直木賞を受賞し流行作家として活躍しました。無頼派と称されることもありますが、その文学の根幹にはいつも詩心がある作家でした。詩集に『虚空象嵌』がある。
本全集は新潮社版にはない研究篇をかかげ、太宰治や三島由紀夫らによる作家論や大江健三郎らによる作品論、そのほか回想やソヨ子による「終焉日記」、資料・年譜など豊富な内容となっております。