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コレクション戦争と文学

2012年 浅田次郎・奥泉光・川村湊・高橋敏夫・成田龍一 編 集英社刊

「逆境を生きる時、物語は生まれる」という言葉を柱にして編まれた作家279人約360作品による「戦争文学」のアンソロジー。また月報では小松左京や小沢昭一をはじめ、ドナルド・キーン、瀬戸内寂聴、水木しげる、立花隆など広い分野から戦争体験談を集め月報として収録している。
別巻では明治期から現代までの戦争と文学の歴史をあつかった論考、156編の戦争文学長篇作品紹介、1893~1989年の年表を収録。日清日露から太平洋戦争、朝鮮やベトナム、イラク、アフガン、そしてまったく架空の戦争が題材にされた作品、さまざまな国籍の作家も参加する今までにないコレクションです。

コレクション 戦争と文学 一覧
(1)『朝鮮戦争』金石範「鴉の死」他収録(以下同)
(2)『ベトナム戦争』開高 健「岸辺の祭り」
(3)『冷戦の時代』五木寛之「蒼ざめた馬を見よ」
(4)『9・11 変容する戦争』リービ英雄「千々にくだけて」
(5)『イマジネーションの戦争』芥川龍之介「桃太郎」
(6)『日清日露の戦争』萩原朔太郎「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」
(7)『日中戦争』胡桃沢耕史「東干」
(8)『アジア太平洋戦争』太宰 治「待つ」
(9)『さまざまな8・15』中野重治「四人の志願兵」
(10)『オキュパイド ジャパン』志賀直哉「灰色の月」
(11)『軍隊と人間』細田民樹「日露のおじさん」
(12)『戦争の深淵』大岡昇平「捉まるまで」
(13)『死者たちの語り』小川未明「野ばら」
(14)『女性たちの戦争』大原富枝「祝出征」
(15)『戦時下の青春』中井英夫「見知らぬ旗」
(16)『満洲の光と影』伊藤永之介「万宝山」
(17)『帝国日本と朝鮮・樺太』中島敦「巡査の居る風景」
(18)『帝国日本と台湾・南方』佐藤春夫「奇談」
(19)『ヒロシマ・ナガサキ』原民喜「夏の花」
(20)『オキナワ 終わらぬ戦争』長堂英吉「海鳴り」

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