樋口一葉全集 全4巻６冊 來簡集共 計7冊揃 を入荷致しました
1974年 筑摩書房
樋口一葉は1872（明治5）年に現東京都千代田区に生まれ、1986年に中島歌子の歌塾「萩の舎」に入門し、和歌などを学び才を見せました。しかし兄と父の死もあり17歳で相続戸主となった1990年以降は母と妹の三人で借金を抱えながら針仕事など賃仕事で苦しいなかの生活を強いられます。生活の改善のためもあり、原稿料を得るために小説を書き始め、『うもれ木』で初めて原稿料を得ます。三宅花圃、平田禿木、大橋乙羽などの助けもあり、1995年、「奇跡の14ヵ月」と呼ばれる『たけくらべ』『にごりえ』など大作を発表することになりました。『たけくらべ』は森鴎外の目に留まり絶賛されます。しかし肺結核が進行し、作家生活14ヵ月という短さで1896年24歳の生涯を閉じました。
たった14ヵ月の作家生活で残した作品は日本近代文学史に残る傑作となりました。本『樋口一葉来簡集』には泉鏡花や横山源之助などと交わした重要な書簡が収められています。一葉の読解に必携と言える資料だと思います。
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