定本伊藤野枝全集 全4冊揃が入荷しました
定本伊藤野枝全集 全4冊揃
2000年発行 学芸書林
伊藤野枝は1895年、福岡県にある今宿村に出生。実家は江戸時代初期から海産物などの問屋を営んでいましたが、明治維新以降のインフラの激変により村自体が廃れ、彼女が生まれた頃には家も没落し、貧しい少女時代を過ごしたといわれています。
自身の境遇への反発か、学業に打ち込んだ彼女は女学校への進学を夢見ていたが、実家を支えるために中学卒業後就職を決意。その間詩や短歌を雑誌に投稿していたという。
女学校を卒業した1912年、平塚らいてう率いる女性誌「青鞜」の編集に参加し、女性解放運動家の道を歩むことに…
1916年以降、ナショナリズムに傾く国からの弾圧によって、思想の「冬の時代」を迎える。それでもなお、独自の女性のあり方を訴え、実践し続けます。
野枝の思想は「青鞜」の他のメンバーのものとは一線を画し、若さゆえの矛盾があるものの、飾らない人間の本質と清々しいまでの破天荒さが野枝の生きた文章の所以ともいえます。
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