レーモン・アロン回想録1・2 入荷いたしました。

レーモン・アロン回想録

左:レーモン・アロン回想録1 政治の誘惑 三保 元訳

右:レーモン・アロン回想録2 知識人としての歳月 三保 元訳

 

レーモン・アロン回想録1・2 三保 元訳

本書は、大戦を挟んで混迷するヨーロッパの知的・政治的動向を、ジャーナリストとして、あるいは社会学者・政治哲学者として、パリから証言した希有な書。1巻ではカント・ウェーバーを発見したドイツ修業時代に始まり、第二次大戦中にロンドンで発行した『自由フランス』とド・ゴール亡命政府への加担、戦後のヨーロッパ再興構想と「ドイツという脅威」をめぐる論争、50年代の『アルジェリアの悲劇』の背景となった植民地主義論争までをあつかっている。

2巻は冷戦が激化する1960年代に入り、フランスにとっては、ベルリン危機、68年5月革命、中東戦争、核抑止の問題などを通して、ヨーロッパ大西洋における自律と発言権を追究する時期となる。アロンは、あらゆる問題について卓抜な政治感覚を発揮し、幻想を破壊し、教条主義と党派性を罵倒した。本書は、単なる時代の証言にとどまらず、主要な著書と論文の、著者自身による書評の書でもあり、交流の多彩さを反映する。「フランスの最高の知性」と認められた著者が、20世紀を「理解」することに生涯を捧げた記録である。


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