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自由論

『自由論』アイザィア・バーリン/著 小川晃一ほか/訳 1997年 みすず書房

 本書の各論文は、著者の聡明なコモン・センスの見事な典型であるとともに、別の角度から見れば、英知そのものである。透明でありながら深い思考に支えられ、現代の最も不評な・貧しい語彙になりさがってしまった「ヒューマニズム」に、そのもっともラジカルな形姿において、生気を与えている。

 

『アメリカの反知性主義』リチャード・ホーフスタッター/著 田村哲夫/訳 2004年 みすず書房

 1952年、マッカーシー旋風の吹き荒れるなかで行なわれた大統領選挙は、「知性」と「俗物」が対立した。
そして後者、すなわちアイゼンハワー=ニクソン・コンビが圧勝し、知識人も批判派も「アメリカ社会が知識人を否認した」ことを理解する。
さらにこのムードはアメリカ社会のすべての分野に広がり、「反知性的」という表現はアメリカ人が自己評価に使うもっとも重要な形容詞となる。
著名な歴史家のホーフスタッターも、この政治的・知的状況に触発されて、「反知性主義」の概念を軸にしてアメリカ史をさかのぼる。
ピューリタニズムと建国の精神を再検討し、18世紀中頃にアメリカ植民地に広まった信仰復興運動から
20世紀後半にカリスマ的存在となったビリー・グレアムにいたる系譜や、

「専門家」の重用をめぐる知識人と政治の確執、実業界に浸透した実用主義、

ジョン・デューイの教育思想が受容されるまでの紆余曲折、マーク・トウェインやソローの文学などを精査していく。
しかし著者の意図は、アメリカの精神風土をもっぱら批判断罪することではなく、知識人とは何か、知識人は民主主義の実現に貢献する力になれるのかと問いつづける。アメリカの知的伝統とは何かを逆に問う、感動のノンフィクションであり、アメリカ史の古典である。

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