入荷情報:ユング『元型論 増補改訂版』(紀伊國屋書店)
2004年 カール・グスタフ・ユング著 林道義 訳・解説 紀伊國屋書店
1921年に発表された本書『元型論』はフロイト学派から離れたカール・グスタフ・ユングによる独自な成果のひとつです。心理学研究において心や自己についての認識不足を打開するために心理を意識と無意識の統合として捉え直し、そこから普遍的な意識構造を解明しようと企てました。有名な「集合的無意識」という概念が論じられるのも本書です。フロイトの個人的な無意識に対して、人間が先天的に形成している無意識を「集合的無意識」と呼び、それを表現しているものが「元型」と呼ばれました。
『元型論』のそうした成果は非常に大きな影響を持ち、心理学や精神分析学にとどまらず文学や神話学、民族学など幅広く取り入れられています。いまや古典のひとつとなっていますが、その輝きは失われていません。本書『元型論』は正続合本で、「修道士クラウス」を附録し、林道義による手厚い解説が施されております。図版多数で読みやすい1冊です。






