大塚ひかり全訳『源氏物語』(ちくま文庫)を入荷しました!!
2008年 大塚ひかり 筑摩書房
大塚ひかり(1961-)は古典エッセイストです。失恋治験をつづった『いつの日か別の日か―みつばちの孤独』でデビューし、その後平安朝古典を題材に『愛はひき目かぎ鼻』や『源氏物語愛の渇き』など古典エッセイストとしての地位を確立していきました。
本書は『源氏物語』の大塚による個人全訳です。与謝野晶子から瀬戸内寂聴まで名訳はありますが、そのなかでも大塚訳は逐語全訳に特徴があります。原文を重視し、リズムよくわかりやすく訳されています。敬語が控えられ、主語を補い、また余分な言葉は補うことなく、平易な表現が使われています。また「ひかりナビ」という現代女性の視点から書かれた手引きが付され、『源氏物語』の読解を現代的な物語へと導いてくれます。
ぜひ大塚ひかり訳を通して『源氏物語』の世界へ分け入ってみましょう。






