大城公男『八重山・祭りの源流 シチとプール・キツガン』(榕樹書林)を入荷いたしました。
2018年 大城公男 榕樹書林
八重山地方で最も大きな祭りとして位置づけられているシチ・プール・キツガンはまったく異なるものでありながら成立上は切っても切れない関係にあるといいます。本書は過去に行われていた祭りの形式や現在においての変化などへ考察の眼を向けています。記録ではなく、考察と解釈に重点を置き、学術論文の体裁をとらずに読みやすい語り口となっております。祭りの本質へ迫った一冊です。
第一部 シチと祖霊
第一章 祭りの発生と設定
一 イネとアワの古代文化
二 イネの伝来と祭り
三 シュビニガイとシチ
第二章 仏教の伝来とシチ
一 仏教の伝来
二 姿を現した神
三 家々のシチ
四 消えたシチ
第三章 今に伝わるシチ(一)―川平村
一 村の概況
二 御嶽と由来
三 祭りの実際
四 祭りの性格
第四章 今に伝わるシチ(二)―祖納村
一 村の概況
二 祭りの実際
三 祭りの性格
四 フダツミの正体
五 祭りの変容
第二部 シチとプール
第一章 再生予祝祭オンプール―一族の祭りオンプール
事例(一) 石垣市石垣村
事例(二) 祖納村
第二章 新生予祝祭ムラプール
一 自治行政から生まれたムラプール
二 豊穣と降雨祈願のムラプール―シチを行わない村
三 ムラプールの伝播と変容―他村への波及
四 変形ムラプール―シチを行う祖納村
第三部 大本はシチ―古見村のプール
一 御嶽と村―その変遷
二 祭りの概況
三 遠来神の正体と祭りの性格
第四部 キツガンの創設と性格
一 合理的な発想で生まれた祭り
二 祭りの概況
三 祝祭の定番と祭りの性格
おわりに






