!!『サガ選集』(東海大学出版会)を入荷しました!!
1991年 日本アイスランド学会編訳 東海大学出版会
サガとは中世アイスランドで成立した古ノルド語(古北欧語、古アイスランド語)による散文の作品群を総称したものです。ノルウェーやアイスランドで起きた出来事を題材にした作品が約200点伝わっています。著者は不明であり、時期は独自の民主制が置かれていたアイスランド共和国時代後期(12世紀から13世紀)とされています。
歴代のノルウェー王の伝記、植民とキリスト教化の歴史、古代ゲルマン民族の伝説などその内容は多岐にわたりますが、「王のサガ」「司教のサガ」「アイスランド人のサガ」「古代のサガ」と4つに分類されることがあります。
一般に「アイスランド人のサガ」がよく紹介されるが、本書『サガ選集』では「王のサガ」と「司教のサガ」が取り上げられていることが大きな特徴です。また解説、用語解説共に充実しており、サガに触れるうえでも重要な一冊であります。