『丸山圭三郎著作集 第3巻』(岩波書店)を入荷しました!!
2014年 前田英樹 解題 岩波書店
丸山圭三郎(1933-1993)は日本の言語哲学者、フランス文学者です。米留学より帰国後、論文「構造主義と言語学」を発表し、言語理論の構築へ乗り出しました。フェルディナン・ド・ソシュールにおける「体系」の概念から「ラング」と「パロール」の関係を解明し、ソシュールの提唱する「言語記号の恣意性」をめぐる論争に決着をつけたことで知られます。主著『ソシュールの思想』の刊行は、ポスト構造主義の流行とあいまって一躍人気を博しました。
『文化のフェティシズム』では言語哲学を基盤に、「身分け」「事=言分け」という区分から文化論なども展開していきました。
本書は丸山の弟子である加賀野井秀一と前田英樹の編集による、単行本未収録作品も収めた決定版著作集、第3巻です。「言語の深層/深層の言語」と題し、『言葉と無意識』『欲動』『言葉・狂気・エロス』を収めます。