『オッカム「大論理学」註解 全5冊揃』入荷いたしました。

オッカム「大論理学」註解 全5冊揃

1999~2005年 渋谷克美訳注 創文社刊

ウィリアム・オッカム(1285-1349)
イギリスの哲学者、神学者、フランシスコ会会士。
オッカムというのは彼の生まれた村の名前で、オッカム村のウィリアムさんという意味で呼ばれていたそう。同様の例としてヴィンチ村出身のレオナルド・ダ・ヴィンチが挙げられます。

オッカムはオックスフォード大学で神学を学び、やがて神学を講じます。しかし異端の嫌疑をかけられ、さらには修道会の貧困の教説と教皇権の問題も加わって破門されることになります。
普遍論争が長く続いていたスコラ学においては、主流であったトマス・アクィナスらの実在論に対立し、唯名論の立場をとります。このとき彼が多用した「説明するために必要以上に多くの仮定を用いるべきではない」という考えは「オッカムの剃刀」として知られ、哲学のみならず科学界など多方面に影響を与えます。

オッカムの哲学と神学には一貫して論理学的観点が置かれており、主著である「大論理学」はアリストテレス論理学を継承し中世論理学を集大成したものと言えるでしょう。そしてそれは中世哲学研究だけでなく現代哲学や古代哲学研究にとっても第一級の必須文献となっています。

本書はそんな原典を、古代哲学とスコラ哲学、同時代の影響関係などを踏まえた詳細な註とともに、世界でも初めての完全な現代語訳として味わえます。

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